トップインタビュー
インタビューを通して、弊社代表取締役・小清水良次がシステムサポートの根底に息づくスピリットを自らの言葉で語ります。
- 第三章
- IT業界にも顧客本位のサービスを
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システムサポートが提供するソリューションは、顧客企業に対してどのようなメリットをもたらすのでしょうか。
企業がシステムに対して費やすコストの約7割から8割は、実は保守やメンテナンスにかかる経費なんです。だとすれば、その保守やメンテナンスの作業をより効率的なやり方に変えていけば、その分のコストが削れて、浮いた予算をシステムの改善や新システムの導入にあてられるわけです。
私たちとしても、新規開発の仕事のほうが腕の見せどころですし、保守やメンテナンスにお金がかからないようにして、クライアントが持っているIT予算を新規システムの構築に振り向けて、より建設的に使えるように、技術者の仕事内容も含めたシステムの仕様を提案しています。
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顧客のコスト面も配慮した上で、創造的な提案をしていくわけですね。
今は日本の企業全体が経費削減に気を配らざるを得ない状況で、既存のシステムを維持するのに精一杯で、新規のシステムを入れる余裕がありません。それでも、保守やメンテナンスをうまくコストダウンできれば、企業がシステムを導入したい分野に力を注ぐこともできます。今後はシステム系のIT企業には、そういった予算の配分なども含めた提案の内容が求められることでしょう。お客様にとって今一番必要な投資は何かを見極め、ワンストップソリューションを戦略的に提供していく姿勢を追求すれば、当社のような独立系の企業でも、メーカー系列に対抗できると確信しています。
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他のIT企業ではそのような提案をしている会社が少ないということでしょうか。
他の業種なら顧客本位のサービスに努めている企業はいくらでもありますが、IT業界はそういったサービスとは無縁の世界でした。
だからこそ、システムサポートは、それができる企業でありたいと思っています。現場で働く一人ひとりが高いモチベーションを保つことによって、深く案件に入り込み、最良のものを提供しようと努める。すでに実際に手掛けた仕事の中から、そういう事例がいくつも出てきています。それを社内全体に広めることによって、ほかの社員たちにも刺激になるんです。
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独立系の会社であることも、メリットにつながっているのでしょうか。
具体的にソリューションを提示する段階では、当社が独立系企業であることが他社との最大の差別化になります。日本のITマーケットの大半を占めるメーカー系列の企業は、それぞれのメーカーのハードやソフトしか提案できませんが、独立系の当社であれば、メーカーの垣根を越えて、お客様に最適なハードとソフトの組み合わせを自由に選べるわけです。
メリットはもう一つあって、規模がそれほど大きくない分、1人の技術者が同じ顧客を継続して担当しやすいという点です。実際にお客様のほうから「ぜひ、あの人を」と以前担当した社員をご指名いただく場合が多いのです。
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個々の担当社員と顧客との間に強い信頼が築かれているということですね。
そもそもシステムは1度導入すれば終わりではなく、お客様がそれを使い続ける限り、当社とのお付き合いも続きます。社員が最初の段階からお客様本位の提案をしていけば、お客様もその社員をただの業者ではなく、身近な存在として信頼を寄せていただけるはずですし、実際に多くの現場でお客様とのそうした信頼関係が結ばれているのを感じます。
当社は社員に対して、技術だけでなく、そのようにお客様と誠実に向き合う心構えも高められる環境作りにも配慮しています。顧客に信頼される社員がいるからこそ、大企業やその系列会社とも互角以上に勝負することができると考えています。